タペストリー -you will meet yourself-【ゲーム屋スタッフのゲームレビュー】

2013-12-17 :

こんにちは、コムショップ通販スタッフのタツキです。

今回は、趣味全開！
タツキ的に面白かったPCゲーム、
「タペストリー」をレビューします

タペストリー -you will meet yourself-

→商品ページはコチラ（裏パッケージも見られます）

タペストリーってこれのことじゃないの？

タペストリーと言えば、

←こんなかんじの

ゲームの予約特典などについてくる、
壁にかける布を思い浮かべますよね？

今日は、タペストリーはタペストリーでも、
「タペストリー」というタイトルのゲームのレビューです！

（う～ん、ややこしい。笑）

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さて本題！タペストリーってどんなゲームなの？

「あなたはあなた自身に出会うだろう」
サブタイトルの意味が絶妙！
”生きることとは何か”を問いかける名作です。

【あらすじ】
手芸部員で腕前もかなりの実力を持つ主人公「吾妻はじめ」は、ある日突然、昏倒してしまう。
入院先で告げられたのは、自分が余命半年であるという事実。

幼馴染の「ひかり」
親友の「幾人」
手芸部員の仲間達を悲しませたくないと考えたはじめは、
笑顔のまま最期を迎える為、
病気のことはみんなに秘密にすることを決める。

しかし、仲間たちは偶然はじめの秘密を知ってしまうのだった。

限られた時間、「今という永遠」を笑顔で過ごす為には、どう生きるべきなのだろうか？

主人公と仲間達のすれ違いがリアル

余命宣告を隠し、笑顔でいる為に秘密を抱えるはじめ。
はじめのそんな意思を汲み、いつもどおりの日常を演じる仲間達。

お互いがお互いを思いやるが故、すれ違いが生まれます。
非常にもどかしく感じるかもしれません。

それでも、この作品に強く魅せられた理由は、
「主人公に対する、仲間からの愛」をキャラクターから感じられたからです。

何気なく過ぎていく日々は、小さな優しさに溢れていました。
最期の時まで２人でいようと決めたとき、残された時間で何ができるのでしょうか？

絵良し、演出良し、音楽良し！

この作品では、A・W・B・S（アクティブ・ワード・バルーンシステム）が導入されています。

画面下部にテキストウインドウが表示されるのではなく、
マンガのふきだしのようにキャラクターのセリフが表示されるのですが、これがとても良かったっ！

ふきだしの形や位置、タイミングなど非常に工夫されていて、
演出として非常に有効に感じられました。

特に日常の楽しい・明るいシーンは、よりテンポ良く感じられました。
絵も崩した絵は可愛らしく、シリアスな絵には説得力があり
場面場面で欲しいところに一枚絵が来てくれるのでかゆい所に手が届いていました。

音楽は、泣かされました。
秀逸です。
プレイ後に、音楽だけ聴いても感動してしまいました。

サブタイトル、「you will meet yourself」の妙！

この作品は「奇跡」は起きません。
けれど、エンディングはどれも「鬱」には感じませんでした。

安易な奇跡に走らず、それぞれがはじめの死をきちんと受け止めて行動している様子に
自分自身の生き方も考えさせられました。

作中、キャラクターがプレイヤーに直接ああしろこうしろというメッセージを示したりはしません。
しかし、作品の中で生きているキャラクター達の姿には、感じるものがありました。

はじめは「自身の死」と向き合いますが、周囲のみんなも「はじめの死」と向きあいます。

「you will meet yourself　（あなたはあなた自身に出会うだろう）」
終盤では、それぞれのキャラクターが、それぞれの魅せ方で感情を爆発させてくれます。
そのシーン一つ一つが、大切に描かれています。

ベストストーリー・ベストキャラは

タツキ的ベストストーリーは「潮見ひかり」
タツキ的ベストキャラは「潮見ひかり」

ストーリーの中で、主人公の闘病シーンというものがほとんど無かったので
現実味がないように感じる方もいるかも？
序盤は病気の要素が薄いのですが、そこを越えてからがドラマの始まりです。

主人公が感情を爆発させるシーンで思わず涙が・・・

それまで全く感情的にならなかった母親の小さな本音にもやられました。
個人的には、かなり印象的なエンディングでした。

余命半年という事実と、心温まる学園生活との対比が感動的な作品。
ぜひプレイしていただきたい作品です！

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